今回はエッセイの感想を。
東京百景 又吉直樹
又吉の書く文章が大好きだ。
よく「死神」「気持ち悪い」「モテない」と評価されているが一般人の私から見たらお洒落でかっこ良くて面白くて、そんなわけないじゃん。
というのが正直な感想だった。
でも、彼の書く文章はいつも働くのが嫌いで人との関わりも、恋愛も苦手。行き過ぎた自意識過剰で毎日憂鬱な生活をしている。
唯一本を読んでいる時が幸せで、それ以外には取り柄が無い、格好悪い青年だ。正に自分を見ているような気がしてくる。
今まで出したどの作品よりもその思いを強く感じた一冊だった。
うそでしょ!??ってくらいドラマチックなエピソードもあるけれど、自分と似すぎている彼の文章を面白く感じ、世間でも評価されている事を考えるとこんな自分でもいいのかもしれない、と思わせてくれる。
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